【ご質問】借金のために自己破産を考えていますがやり直し可能ですか

Q.最近リストラされた50歳の男性です。リストラ前はそれなりの安定収入が有ったため、3つの金融機関のカードローンや複数のクレジットカードを利用していました。しかし会社が傾いてしまい、退職金も雀の涙ほどで辞めざるを得なくなってしまいました。現在は失業保険で何とか繋いでいますが、こうなってくると借金の返済が重くのしかかってきます。50歳ではそう簡単に再就職の道も無く失業保険が切れたら自己破産するしか方法はありません。もし自己破産した場合50歳でもこれから人生のやり直しは可能ですか。

A.なにか安易に借金をしていたつけが回ってきた感じですね。50歳になってしまうとなかなか再就職先は見つかりませんからかなり深刻な状態と言って良いでしょう。3年間の政治の無策がまだまだ国民を苦しめ続けているわけです。本来は景気対策が進んでいれば何らかの新しい雇用が生まれていくのですが、やっとまともな政権が出来て、今度は人手不足の業種もあるのに皆辞めさせられて必要な人材が揃わなくて困っているという馬鹿な話まで聞こえています。

さて自己破産をした場合ですが、その影響はかなり深刻です。いろいろと影響はありますが最後まで残るのが信用情報の記載です。この信用情報に自己破産と記載されてしまうとその情報は記載後10年間残ることになっています。普通の滞納などは5年ですから、自己破産の場合が如何に厳しいかが良く分かります。したがってこの間は金融機関はあなたを要注意人物として見るわけです。現在では金融機関とのお付き合いは極めて重要ですから、これは大きなハンデと言って良いでしょう。

したがって、自己破産の影響が完全に消えるまでには10年が必要と言うことになります。50歳で自己破産したとすると60歳までは影響が残るわけです。そこで質問の人生のやり直しが効くかについてですが、若い時であれば少しのがまんで問題ありませんと言えるのですが、60歳と言うことになってくると既に一部の金融機関ではローンの申込の上限年齢ですし、昔でいえば定年の年です。したがってやり直しの意味にもよりますが、できることとできないことが有ると回答するしかありません。

しかし別の考え方もできます。借金で首が回らない状態ではやはり何もできないわけですから、借金が帳消しになっただけでも十分前向きに生活できるということです。自己破産と言うのは一般の人が考えると良いイメージではありませんが、債務を負ってどうしようもなくなった人を法律によって救い出す方法と言う意味合いが有るわけです。法がやり直す機会を作ってくれるのです。年齢的にできないことも出てくるかもしれませんが、出来ることをやれば良いのではないでしょうか。

ただし本当に自己破産をするより仕方がないのでしょうか。まず金融機関と交渉してみましたか、最悪の場合利息だけを払っていれば返済を待ってくれる場合もあります。また仕事が見つからなければ、アルバイトでもパートでも良いではないですか、プライドが許さないという人もいますが、そんなことを言っている時では無い筈です。当面アルバイトで繋いでその間に仕事を探すなり、個人事業を始めるなりまずはそういう努力をしてみるようにしましょう。

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