【教えて】借金の返済が終りません効率の良い返済方法を教えて下さい

Q.40代の終盤に大きなお金をカードローンで借り入れました。リボルビング払いで返済を続けていますが50歳を迎えてもまだ返済し続けています。月々の返済額が一定なので安心していたのですが、なかなか元本が減っていかないようでイライラしています。返済状況を見れば納得せざるを得ないのですが、何故長引くのか問題の本質が良く分かりません。今回はもう少しなのでしょうがないのですが、今後の参考のためにも何が問題になっていてもっと効率の良い返済方法は無いのか教えてください。

A.この質問は実は大変良い質問で、金融機関にはちょっと耳の痛い話なのです。おっしゃるようにカードローンの返済は多くの金融機関でリボルビング払いが採用されています。本当はこのリボルビング払いにも何を一定にするかで様々な方式に分かれるのですが、一般には元利合計で月々一定額の返済と言うことになっています。したがって返済額が1万円とすればその中には利息分と元金の返済分が含まれているわけです。返済額が一定ですから利用者にとっては大変返しやすく良い方法に見えます。

さてでは実際に返済していく場面を考えてみましょう。最初の返済ではまだ元金が大きいですから、それに合わせて利息も大きくなります。ですから前記の通り1万円の返済だとすると大きな利息を支払う必要が有りますから元金分の返済は小さくなります。この傾向は元金が大きいほど顕著になり、最初の方の返済では利息ばかり払うことになって元金はなかなか減りません。元金が減りませんから次の月の利息も大きくなってしまいます。こうして元金がなかなか減らないわけですから返済は遅々として進まない訳です。

こうして元金が減らないとどうなるかと言うと、利息もなかなか安くなりません。このため他の返済方法とリボルビング払いを比較するとリボルビング払いの方が利息が高いことになります。例えば元金の均等払いであれば最初は利息が高いですから返済額は高くなりますが、効率的に元金が減っていきますから返済期間は短くなってトータルの利息は安くなります。ただしこの方式では返済額が一定ではありませんから返済計画は立てにくいです。

さて利息と言うのは何でしょうか。そうです金融機関の利益です。もうお分かりでしょう金融機関がリボルビング払いを採用しているのは利用者が返済しやすくするためではないのです。自分の利益を大きくするためなのです。もし別の方式の方が利益が大きいのであれば利用者が利用しやすいかどうかなど関係なく、金融機関はそちらの方式を採用していたでしょう。これを聞くと返済している方は嫌になってしまいますが、本当の話です。なんなら自分で計算して確かめてみてください。

では返済期間をなるべく少なくして利息を減らすにはどうしたらよいかと言う話になりますが、カードローンの場合返済方式はこのリボルビング払いと一括払いの2種類しか用意されていませんので、この一括払いを上手く利用します。とても全部払えないとお考えの人もいますが全額一括とは言っていません。要するに月々の返済とは別に支払うという意味程度に考えてください。例えば賞与が出たら、多少多目に一括返済して、その時点に残っている元本を大きく減らせば以後の返済はずっと効率が良くなります。

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