【教えて】新事業を立ち上げるためのお金の借入れ方法を教えて下さい

Q.会社も軌道に乗り、新しい事業を立ち上げる計画を持っています。問題は事業を立ち上げるための資金です。多少の用意はありますが、多くの部分は借入が必要です。そこで付き合いのある取引銀行にお願いに行こうと思いますが、どのような交渉を行えばよいのでしょうか。自慢ではありませんが事業についての専門知識はだれにも負けないと思っていますが、専門外のお金の話は分からない部分が多くどうすれば良いのか困っています。良い方法を教えて下さい。

A.事業が順調のようで何よりですね。だいたいの状況をまとめると事業が順調なので、更に新事業を始めたい。ついては金融機関への交渉方法を教えてくれと言うことですね。まずあなたは事業については分かるようですがお金については素人のようですので、事業規模からしてもう1人でいろいろ考えるのは無理だと思います。先ずは申告をお願いしている税理士さんに相談してみましょう。あなたの会社の財務状態はあなたよりも良く知っているのではないでしょうか。

さらに税理士さんと相談して知り合いを紹介してもらって新規事業の詳細を詰めていきましょう。資金計画や返済計画なども含めて事業全体が分かるような事業計画に纏めることが必要です。もちろん社内に有能な人材がいるのであればそういう人を活用しても構いません。とにかくいろいろな頭脳を駆使して金融機関をあっと言わせるような事業計画を作ることが重要です。いくら良い事業だとしても説得力の無い事業計画には誰もお金は出してくれません。

金融機関は事業の内容自体に大きな興味が有るということではありません。金融機関が融資する基本は融資したお金を利息を付けて返済してくれるかどうかと言うことです。したがって事業計画の最も重要な部分は返済計画と言って良いかもしれません。金融機関がなかなかお金を貸してくれないのは、この部分がいい加減なことが多いためです。要するに事業計画を立てる場合、あなたのように返済については専門外の人が、適当に数字合わせをして作ってしまうために説得力の無い返済計画になってしまう訳です。

ここがしっかりした返済計画を含む事業計画さえ立てられれば事業を始めても安心して進めていくことが出来ます。したがって金融機関と交渉する場合にはまず、前記のようなブレーンになる人材を集めて時間をかけて事業を練り上げることが重要になります。これらの人材は融資が行われた後にも様々な場面で力になってくれるはずです。事業が大きくなったらどうしても必要なことです。事業を始めるのが多少遅れてでも良い人材を集めましょう。

ただしこれらのブレーンを集めた場合、逆方向の話に進む可能性もあることは覚悟しておきましょう。あなたの考えでは新規事業を始めても問題ないように映っているかもしれませんが、全く別の角度から見る人の場合には、問題が山積している様に見える可能性もあります。こういう場合には先ずはその問題点について議論して必要が有ればその問題を解消しておかなければなりません。金融機関に行ってその問題を指摘されて融資されないのでは困るからです。時間はかかっても頑張ってください。

閉じる